公開から3週間が経った今もたくさんの方にギョ鑑賞いただき盛り上がりを見せている本作。秋晴れの気持ちいい三連休の最終日(9/25)に、映画の大ヒットのお礼を込めた“大ヒット御礼ヤンキートークイベント”が、東京・テアトル新宿で実施されました!
SNSにて事前に募集した質問に、総⻑とつるむパンチの田村役・前原滉さん、バタフライナイフの使い手・⻘⻤役の三河悠冴さん、⻘⻤の心の友・赤⻤役の奥秋達也さん、そして沖田修一監督が答えていくQ&Aコーナーやイベントの模様をギョギョッとご紹介いたします!
※ネタバレを含みますのでご注意ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【イベントスタート】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上映後の余韻冷めやらぬ観客が待ちわびる会場に、前原さん、三河さん、奥秋さん、沖田監督が登壇!会場はあたたかな拍手に包まれます。
MCが監督の挨拶をすっ飛ばすなど、出足から歯車が狂い出したイベントにかなり不安げな皆さん…(笑)なんとか立て直そうと必死にがんばる真面目なヤンキーのみなさんの様子に、会場からは自然と笑みが溢れ、和やかな雰囲気となりました。
前原さん:「(髪型が)ちょっと面影がないんですけど、パンチの田村役を演じさせていただきました、前原滉です!だいぶ不安な舞台挨拶なんですけど(笑)、ゆるい気持ちで見てください!今日はよろしくお願いします!ありがとうございます!」
三河さん:「青鬼役の三河悠冴です。ぼくもめっちゃ不安なんですけど(笑)、本日はよろしくお願いいたします!」
奥秋さん:「青鬼…あ、青鬼じゃない!(笑)赤鬼役の奥秋です。“赤鬼”ということで、赤を基調にした服を着たんですけど、完全にラガーマンみたいな感じになってしまったんで、イメージと違ったなって感じなんですけど(笑)、よろしくお願いします!」
沖田監督:「今日は、世にも奇妙なイベントにお越しいただきましてありがとうございます(笑)。楽しくやらせていただきます。よろしくお願いします。」
映画の中では一切セリフのなかった青鬼の生の声が聞けたことに、会場の皆さんの静かな感動が伝わる中、事前に公式SNSで募集した質問に時間の許す限りどんどん答えていくことに!
読み上げられた質問には会場も共感があふれるように笑いが何度も沸きあがりました。
Q&A全文はこちら▼
●1問目:タイマン張りたくないなと思うのは誰ですか?そして仲良くなれそうなのは誰ですか?学校問わず理由とともに教えてほしいです。
奥秋さんは「タイマン張りたくないのはやっぱ青鬼ですよ。ナイフ持ってますからね!怖いですよ。仲良くなれそうなのはー…、一人と仲良くなったらみんなと仲良くなれそうな感じがする。絶対ずっと一緒にいるでしょ?あの人たち(笑)。それでいうと田村が一番会話できそうですよね。」と答えると、田村役の前原さんは「常識人だよね。自分で言うのもなんだけど(笑)」と相槌。すかさず沖田監督が「常識人じゃないでしょ!全員!」 と総ツッコミ!
三河さんは「ヒヨが一番怖い。でも仲良くなれそうなのもヒヨ。いざ話したら優しそう。」と答えると、奥秋さんは「なに?いざ話したらって!(笑)劇中ではしゃべらないのに、ヒヨと仲良くなれそうって思ってたんだ~!(笑)」と指摘すると、会場内は笑いに包まれました。
沖田監督にも質問が振られると、「カミソリ籾は生理的に嫌だな(笑)」と答え、前原さんに「自分が演出したキャラで生理的に嫌って!」と突っ込まれる始末。「でもどう考えてもふざけてる。」と笑いながら語りました。
●2問目:『さかなのこ』は魅力的なキャラクターがたくさん爆発していますが、総長(磯村勇斗さん)・狂犬(柳楽優弥さん)・ミー坊(のんさん)達の印象と面白エピソードがあったら教えてください。
2問目の質問に入るや否や、「これ、青鬼のやつじゃない?」と青鬼役の三河さんに全員から注目が集まり、当の本人は、「え…??」と動揺(笑)
実はTwitter上で、《青鬼が現場で何かをやらかした》と話題になっているらしいことを告げられると、会場からも笑いが起こります。
↓磯村さんマネージャー(公式)のツイート
↓のんさんのツイート
三河さんはそのことに対し、「そうですね…。実はのんさんの靴を勝手に履いて帰っちゃったっていう…」とやらかしを神妙な面持ちで告白。奥秋さんから「あれマジやばかったよねー!」と言われると、「あの日に前原さんから靴を貰って、それがのんさんの靴と同じブランドので、似てたんですよ。それで、控室を出る時に貰った靴を履いて出たと思ったら、のんさんの靴で…。バスに乗ってる時に電話がきて履き違えていたことが発覚しました。あれはマジやばかったです。やっちゃった…と思って…。」とやらかしエピソードを申し訳なさそうにトロ🐟(吐露)。会場は驚きと笑いに包まれました。
●3問目:愛すべきヤンキーのみなさんに質問です。役作りのためにここを工夫したという口調や仕草はありますか?ギョ返答ください。
先陣を切ったのは奥秋さん。「とにかくバカっぽい感じの演技を心掛けました!」と話すと、前原さんは「素じゃないんだ!?(笑)」と即ツッコミ。奥秋さんは「素であのバカはやばいでしょ?!」と否定するも、沖田監督からも「素じゃないんだ!?(笑)」とさらに被せられタジタジの様子。
さらに、三河さんが、「僕はとにかくナイフだけ練習して、あとは何にもしなかったです…。」と答えると会場からドッと笑いが。現場にはバタフライナイフ指導の方も入っていたといい、「今もできるの?」という前原さんと沖田監督の愛情たっぷりの振りに「今もできます。持ってきてます!」と持参したフェイクナイフをポケットから取り出し、一同が注視する静寂のなか、シャカシャカとリズミカルな音を立てながら華麗なナイフ裁きを披露する三河さん(笑)16秒におよぶシュールすぎる光景に会場のあちこちから笑いがこぼれ、見事最後までやりきるとこの日一番の拍手が沸き起こりました。
そして「たぶん自分が一番体張っていると思います」という前原さんは、実は本作のために地毛にパンチパーマをかけ、原付免許も取得したことを明かし会場を驚かせました。
●4問目:総長と田村の原付で奏でられる、あのクラクション音楽の制作秘話をお伺いしたいです。
しばらく頭から離れなくて困りました。プップー
当時の様子を思い出す前原さんと沖田監督。どうやら沖田監督が「総長(磯村勇斗さん)の原付が音楽鳴るから合わせてやってみたら?」と前原さんに提案したことがきっかけだったようで、前原さんは「そうでしたね、総長に合いの手を打つようにアドリブでクラクションを鳴らした記憶があります!」と明かし、中毒性のあるクラクション音楽は自然なやりとりの中で生まれたメロディーだったことが発覚。原付組が盛り上がる中で、自転車組の三河さんや奥秋さんは、「俺らもやりたいね~。寂しいね〜。(笑)」と影で話していたとを振りかえり笑いを誘いました。
現場のエピソードトークで盛り上がる中、惜しくも時間が迫り、登壇者から観客の皆さんに一言いただくことに。
奥秋さん:「映画って観た後に色んな人と、どうだった、こうだったと話すこともひとつ楽しみだと思いますが、この映画は特に色んな見どころがいっぱいあると思います。友達と感想を交わしながらお互いの人間性が見えたりする映画でもあるので、ぜひ帰った後に話し合っていただけたら楽しいんじゃないかと思います。今日はありがうございました!」
三河さん:「本日はお越しいただき本当にありがとうございます。僕もいち人間として、出てる出てないに関わらずこの映画がメッチャ好きです。色んな方にまだまだ観て欲しです。ありがとうございました!」
前原さん:「まず、このイベントが無事に終わって良かったなって…(笑)。本当にどうなることかと思ったので(笑)3連休最後の日にこうして時間を使って観に来ていただいてありがとうございます。映画ってやっぱり観てもらわないと完成しないというか、観ていただいて全てだと思うので、もし面白かったら「面白かったよ。」と言ってもらったりして、また観に来る人が増えて、またその話ができて…という繋がりが出来れば素敵だなと思います。これからも『さかなのこ』をよろしくお願いします!ありがとうございました!」
沖田監督:「まずは、青鬼の声が聞けてよかったなっていう…(笑)。上映が9月の頭から始まったんですが、反応を聞くと何回も観てくれてる方もいらっしゃるみたいだし、映画を特に大事にしてくださってる人もいて、そういう声をたくさん聞いています。すごく嬉しいなと思って。『さかなのこ』がこれからもずっと長生きする映画になってくれたら良いなと思っています。もうちょっと色んな人に観てもらいたいので、みなさんも周りの人に宣伝をお願いします。今日はとても楽しいイベントをありがとうございました!」
と、観客のみなさんへの感謝の気持ちと映画愛で締め括られたトークセッションでしたが…ここでまさかのさかなクンからサプライズでプレゼントが到着!
前原さん、三河さん、奥秋さんに贈られたのは、さかなクン手書きのお魚イラスト横断幕!それぞれのキャラクターをお魚に喩えて描かれており、9/3に行われた公開記念舞台挨拶でも、のんさん、磯村勇斗さん、岡山天音さん、井川遥さん、沖田監督に贈られました。
驚きとさかなクンの温かさに感動しつつ、ひとつひとつ読み上げていくことに!
前原さんは“シノノメサカタザメちゃん”。「頭はエイちゃんで身体はサメちゃんのような姿。エイちゃんの頭にはボコボコとした突起があります。3m近くになることも。倭国ではなかなか見れませんが、水族館に来るとたちまち人気者!」というさかなクン直筆の説明書きを前原さんが紹介すると、まさにパンチパーマ!と笑いが沸き起こりました。
続いて三河さんは“セミホウボウちゃん”。「おとなしいって書いてあるけど、たぶん青鬼が一言も喋らないからですよね…」とつぶやき笑いを誘います。
最後に奥秋さんは“アカメフグちゃん”。前原さんが「説明なしに似てる!すごい!」と反応すると会場からは拍手が沸き、奥秋さんは「似てるぜ!っていう拍手をいただいてありがとうございます。」と更に会場を沸かせました。
さかなクンの愛情たっぷりの横断幕とともに記念撮影を終え、最後まで和やかな雰囲気でヤンキートークイベントは終了しました。